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パーフェクト・サイトシーング

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2007年 05月 21日

与太話

与太はいいからちゃんと写真アップしろ、と言う声も聞こえてきそうですが......

僕はローライコードⅤ と言うカメラを持っています。正確には「持っている筈」です。どうして筈なのか、と言うと今修理に出しているからで、その修理は「直ったら連絡するから」と言う片道切符だからです。
(カメラを知らない方に : レンズが縦に二つ並んでいて、カメラの上のファインダーをお辞儀をする様に眺めて撮るタイプのカメラです、古めかしい感じですが、このカメラは事実非常に古く、「魅力再発見 二眼レフ」と言う地獄本では^^ 発売は 1954年 となっていますので、僕より年上です)

フイルムの巻き上げ機構が悪くて、巻き上げていると途中で動かなくなります。シャッターの調子は音を聞く限りかなり良い雰囲気ですから、それだけにめちゃくちゃに残念です。しかもこのカメラに着いているクセナーと言うクセのある(笑)レンズが、コレまためちゃくちゃに良い雰囲気です。下の栗焼酎は恋が醒めましたが、このレンズには未だに心ここにあらず。です。

馴染みのカメラ屋さんに持って行くと、(カメラ屋さんのおっちゃんは、僕のレンズ嗜好を知っている) 「クセナー、ええやろ」 とにやついて修理を引き受けてくれましたが、分解の結果、巻き上げダイヤルを司るギアに「欠け」があり、それが止まってしまう原因であると分かりました。

しかし、悲しいかなこのギアが何処にもありません。

おっちゃんもかなりの好き者の様で、「色々な使えそうな奴を持ってきては試しているけど、アカンなぁ~」と思案顔で僕は「ま、直ったら連絡するから」と言われている、と言う寸法です。

家族写真はまともに撮る事がない僕ですが、このカメラは唯一被写体に家族を選択したくなる、なんとも贅沢で不思議なカメラでして、嫁さんのポートレートをこれで撮りたい、と最近沸々と気持ちがこみ上げています。えげつない言い方を凌いで言えば、今回の嫁さんの乳ガン騒動で、「人間なんぞ何時死ぬか分からない」 と言う妙な気分の高まりがそう思わせているのでしょう。

この夏のボーナスのお小遣いでコードⅤのジャンク品を入手してカメラ屋さんに持ち込みで直してもらおうと、密かに決意している所なのです。

ここをご覧のカメラバカの皆さん! どこかにコードⅤ型 部品取りレベルがありましたらご一報を!^^

写真、一枚だけありました。これまた馴染みの写真屋さんでのスナップです。
良くこのレンズではモノクロを撮れ、と言われますが、このなんとも言えない偏ったカラーバランスも僕は好きです。
この写真からも、トーンが豊富で軟調な感じが伝わってきますね。

与太話_f0010196_2144098.jpg


そして、この「ストーン」 と気持ちの良い正方形のフォーマットがなんとも言えない気持ちよさを演出してくれます。

by jmiin | 2007-05-21 21:58


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