2007年 04月 25日
嫁さんが乳ガンです。 3月の終わり位に「おっぱいにコリコリがある」と言い出して病院に。その病院で専門の医者を紹介するからそこで。となって先日その病院に行って、即乳ガンの診断を受けました。 残念ながら近くのリンパに転移がみられるので初期ではありませんでした。細胞検査の結果も悪性。乳房を温存する方法での手術は不可能で、全部取り除きます。術後の経過をより確かなモノにする為に化学療法も(要は抗ガン剤)行うとの事で副作用で頭の毛が抜ける恐れもありそうです。そしてそんな状態が半年は続くとの事。 今日はMRIで胸を輪切りにして血液検査。近く入院し、手術となります。 難しいですね。本当に世の中思い通りに行かない。そう痛感します。 切ないのは自分の話ではない、と言う事です。 乳ガンはガンの中では一番タチの良い性質らしく、上記の内容でも術後の治癒率は85%だと言う事で、主治医は余裕を持ってにこにこしていますが、それでもガンはガンです。あまり気分の良い物ではありません。そのモヤモヤした気分は当然本人は強く感じています。そしてそのモヤモヤを僕はひたすら共有するしかありません。それ以外になにも出来ません。なんと言う切なさなのかと思うとやはり辛いモノがありますね。神様を信じる、信じない、と言う事とは別にして、世界はなんと無慈悲なのかと真剣に思います。しかしいくら真剣に考えても嫁さんのガンが治るわけではないのです。 本人も、僕も比較的冷静です。まぁ騒いでも仕方ないですからね。しかしガンなのです。 ココの管理をどうするか? と言う事もちょっと考えましたが、ココは僕の発表の場ですし、その「僕」と名乗る人間の嫁さんがたまたまガンである、と言う事ですから、出来るだけ普通に続けて行こうと考えています。多少この件が影響して写真に変化が起こるかも知れませんが、それは仕方ない事で、そう言う事も取り込んでの観光なのだ、と思っています。 そう、人生=観光 なのです。 僕の唯一好きな写真家で荒木経惟と言う人が居ます。普通の方には「天才アラーキー」と言う方が通りが良いかも知れませんね。 彼の奥さんも十数年前に亡くなっていて、その過程をアラーキー本人が克明に記録した写真集がありますが、それは愛に満ちあふれた写真で綴られています。しかもその写真は殆どコンパクトカメラで撮られたもので、写真のパワーはカメラで決まる物ではない、と言う事をまざまざと見せつける写真集です。 撮りたい、撮らなくてはならない、と言う気持ちこそが最大の力なのだと思います。そう考えれば今の僕の状態は、その境地に立てる可能性もある、と言う訳です。
by jmiin
| 2007-04-25 21:26
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