2011年 03月 24日
ちょっと違う投稿で申し訳ないです。 食品の場合 食品添加物の使用基準の設定の仕方を書いておきます。 モノは違うのですが、放射線、放射能に関しても「暫定基準」の設定根拠も似た様な概念で設定されていると思いますので、少しでも安心材料のひとつになればと思います。 1.毒性試験による無毒性量の設定 色々な試験があるのですが、最終的にこれらの試験によって(殆どが動物実験。動物実験をなくすべきだ、と言う議論をちょくちょく聞きますが、我々の安全な生活は、この様な動物実験のデーターによって成り立っている。と言う事も事実)その物質の無毒性量を求めます。 この無毒性量とは「この量ならこの物質は毒になり得ない」と言う量です。 この量は、例えば塩や砂糖でも求める事が出来ます。(逆な言い方をすれば砂糖でも致死量がある。と言う事です。作用しない物質は無い、と言う概念を知っておくと、下らない心配をしなくても済みます。) 2.許容一日摂取量(ADI)の設定 上記無毒性量を1/100します。 式で表すと 許容一日摂取量(ADI)=無毒性量×1/100 となります。 これは動物実験で得られた数値である無毒性量を人間に換算する為に1/10。そして個人差を考えてさらに1/10 と言う概念で1/100 と言う数値が設定されています。安全係数と言う概念です。 ちなみに、この係数で1/100を採用しているのは日本だけです。一般に欧米諸国では安全係数は1/10が採用されています。 3.使用基準の設定 最後に、対食品としての、その物質の使用基準が設定されます。 これはその物質に対して独自に設定されますが、当然ですが許容一日摂取量(ADI)の範囲内です。 一般的には許容一日摂取量(ADI)の数分の一~数百分の一の間で設定されるのですが、それぞれの物質の使用目的に応じて設定されます。 例えば着色料の場合、着色出来ない量に設定しては、そもそもその物質の意味を成さないので先に書いた様に、許容一日摂取量(ADI)の範囲内で出来るだけ低い数値になる様に設定されていく訳です。 この様に食品添加物の使用基準は、猛烈に安全に設定されていて、常識的には添加されている各種添加物で体への影響を得るには不可能なレベルなのです。 -------------------------- 恐らくは今回の放射線、放射能の「暫定基準」も、似たような概念で設定されていると思います。それはテレビで色々な学者が言っている「十分に余裕を見て、非常に低めに設定されている」と言う言葉でそう思っています。 また、温泉(特にラドン温泉)では10000ベクレル/Kgなどのモノのザラな様で、そう言う意味でも上水道から210ベクレル、と言うのは聞こえは衝撃的ですが、よく考えてみるとかなり「暫定基準」が低い(低すぎる?)のでは? と思っています。 実際今日もテレビを見ていると、210ベクレルの水では癌になりたければドラム缶8.5本だ、と言っていましたが、そんなレベルを摂取制限などと言っていいのか? と逆に疑問を感じました。 しかもヨウ素131の半減期は8日。1日でも1割は減じて来るので、水道水でも、ペットボトルの水で半分に割れば、十分に安全な(210ベクレルでも安全と言って差し支えない。と言っていましたが)水ですよ。と言っているのを見て、マスコミも、もう少し前向きな情報発信をすべきではないか? と思っています。 そう言った中で、誰しもが身近な食品添加物の使用基準の考え方でも、なにかの参考になれば、と思って投稿した次第です。
by jmiin
| 2011-03-24 20:02
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