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2013年 04月 30日

マッチョなお父さん(GSX1400 ミニインプレ)

自宅は下記の様な状況ですが、だからこそ僕は至って普通に暮らす事が一番大切なんだと思っていて、バイクも3月に購入。土曜日の朝だけですが乗っています。

と言う事で新しく買ったバイク。これなんです。

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スズキ GSX1400(排気量増えとるがな!)

このバイク。やたらに大きく見えるのでマッチョな印象が強いのですが、実は全然そんな事はありません。

一言で言うと「マッチョな優しいお父さん」こんな感じです。

マッチョなお父さん(GSX1400 ミニインプレ)_f0010196_22385943.jpg


前のバイク(SV1000n)は一旦手放し、身体と心の傷を癒し、家族会議でまた乗らせて欲しい事を承認してもらい、さて、どうしたモノかと考えていたのですが、前のバイクがかなり特徴のあるバイクだったので国産バイクで乗りたい物がありませんでした。(トルクが強く、その出方もパンチがあるので普通のバイクでは物足りない)
かと言って、同じバイクに乗るのはなんとなく芸が無い気もして気が引けます。

バイク屋さんに「バイクに乗りたいのに乗りたいバイクが無い。乗らないと言うバイクライフで生きていこうかと考えている」 と相談したら、乗らないのはダメ(当たり前ですね)、と言われて、「じゃぁ提案してよ」 となりました。

そこで出たのがGSX1400
マッチョなお父さん(GSX1400 ミニインプレ)_f0010196_22402822.jpg


このバイクはもちろん知っていたのですが、こんな巨大で重そうなバイクは絶対に乗らないと思っていました。そもそも4気筒はどんなに大排気量でもパンチが無くて重たいだけ、と言うのを知っていたので。(義理の兄がCB1300SBに乗っていて、乗せてもらったのですが僕には退屈なバイクでした.....)

提案してくれたバイク屋の店長には。
「今さらなにを。僕のバイクの好み(軽くてトルクのあるバイクが好き)は一番良く知っているのでは?」 
と反論したのですが、「デカく見えるのはデザインで、実際には乗りやすい奴なんですよ。一度またがってみて下さい」 と冷静に言われてまたがってみて、驚きました。
見た目にはちゃぶ台返しでも出来そうな巨大なタンクであるにも関わらず。またがって、ハンドルに手を伸ばし、ステップに足を乗せると、驚くほどコンパクト。あまり重さも気にならなりません。取り回しも思った程重くない。

一気に気になるバイクになりました。
マッチョなお父さん(GSX1400 ミニインプレ)_f0010196_2241128.jpg


ネットで調べてみると、馬力は規制値の100馬力をなんとたったの6500rpmで出しています。驚くべきはトルク。12.8kgmを(ネイキット最高)5000rpmです。
実際に走ると馬力で走る事はありません。常にトルクで走るバイクです(例えメーター一杯まで速度を上げても!)。なのに乗り味は上品です。見た目から受ける印象として暴力的な加速をする様に見えますが、FIのセッテイングがとてもジェントルで常に従順な優しい乗り味です。
カーブの立ち上がりでは、「どりゅどりゅどりゅ」とトルクがバイクを前に押し出すので、とても楽にバイクを走らせる事が出来ます。
4気筒エンジン車であるにも関わらず、回転を上げずにどんどんギアを上げて、コーナリングの最中はリアタイヤにトルクをかけ続ける、と言う2気筒車特有の「あの走り方」が出来ます。なのに、4気筒特有の優しい加速感と上品な吹け上がりも楽しめます。
明らかに開発者はこう言う乗り味を狙っている事が分かります。
この優しい特性から、ゆっくり走る事もとても楽しいバイクです。60Km/h程度で流していても、常にトルクを感じて走れます。しかも本気でアクセルを開ければどの速度域からでも猛然とダッシュします。
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バイク屋さんで鍵を受け取り、エンジンを始動させ、またがりバイクを起こしてスタンドを払う。
ここまでは大きな質量を感じ、走りに対するプレッシャーを覚えます。

所がギアを1速に入れ、クラッチを繋ぐと途端に軽い印象に代わります。「あれ?」 と思える不思議な気分です。

ギアを上げると、とにかく分厚いトルクを感じます。そのトルクの厚さがよりこのバイクを小さく感じさせます。めちゃくちゃ運動性の良いバスに乗っている様な不思議な印象です。

そしてカーブを曲がると圧倒的な軽さが待っています。思った以上に軽くバンクするのに驚き、極太のリア190タイヤがしっかりと地面を捉えるのにも驚きます。そして、アクセルを開ければどんどんトラクションして、バイクは積極的に曲がっていきます。

高速では先ほども書いたリア190の極太タイヤが強烈な安定性を見せます。高速で走る、と言う不安定さは微塵も感じません。
そして、分厚いトルクは高速でも感じられます。トップギア6速で100km/hではなんと3000rpmを切っているのです。そこからの加速が120km/hで3500rpm。エンジン成分が濃すぎます。

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ゆっくり走るのも楽しい。そこそこのアベレージで走るのもまた楽しい。さすがにスズキのバイク。変なバイクを作らせたら右に出るモノは居ません。成分の濃い、なのに優しく上品なバイクです。

マッチョなお父さん(GSX1400 ミニインプレ)_f0010196_22423678.jpg


by jmiin | 2013-04-30 22:45


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